BIG IDEA DESIGN(BIGiDESIGN)の筆記具に新作が登場していました。
Slim Bolt Action
「Slim Bolt Action」は、巷にあふれる100以上のボールペン替芯に対応した金属軸のペンです。
2021年に登場した「Bolt Action」との違いは、使用するリフィルの長さに軸を対応させる機構に変更を加えたことにより、グリップ部がスリムで段差のないデザインとなった点です。「Bolt Action」では、グリップ部を回転させることで、リフィルの長さに合わせて軸の長さが変化する構造でした。今作「Slim Bolt Action」では、リフィルに対応させる際に軸上面のネジを棒レンチで回す方式にしており、これにより軸はグリップ部から後軸までフラットとなり、伸縮はしなくなりました。
また、今作でも口金には自動調整コレットを備えており、この機構がリフィルの先を掴むことで、軸とリフィル間の振動(チップウィグル)がなくなり、快適な筆記感が得られます。
名称が示すように、ペン先の出し入れはボルトアクション方式となっていますが、ストロークが短く、切り欠きがカーブがしているため、素早い操作ができるタイプです。また、クリップはポケットに深く差せるディープキャリータイプであるのに加え、取り外して向きを変えることも可能です。
サイズは全長が132ミリ、軸径は上述の構造により9.9ミリとなりました。「Bolt Action」では、グリップ径が11.3ミリと太く、軸径は9.7という差があります。
軸の素材と仕上げは、得意のチタンモデル3種(ブラックDLCコーティング、ストーンウォッシュ、仕上げ無し)の他、ジルコニウム、銅、真鍮モデル(いずれも無コーティングと思われる)があります。また、ボルトノブはデフォルトタイプに加え、ダマスカス模様のチタン製タイプが全モデルに付属し、気軽にドレスアップできます。
その他に追加オプションとして、ダマスカス模様のチタンクリップ、レザーペンスリーブを加えることができます。
「Slim Bolt Action」は、チタン、銅、真鍮モデルが一般販売予定価格約100ドル、ジルコニウムモデルは約250ドルを予定しており、KICKSTARTERのプロジェクトページからの支援で割引で購入できます。本体には初期装填リフィルとしてシュミットのP900(パーカータイプの油性リフィル)、調整用のレンチが付属します。
対応するリフィルはこちらのリストから確認できます。
Fountain EDC
もう一つの新作、「Fountain EDC 」は携帯に適したコンパクトサイズの万年筆です。こちらはすでに公式サイトで発売中。
キャップ式で全長は閉じ状態109ミリと携帯しやすく、キャップを軸尾に付けた状態では148ミリのフルサイズになります。キャップを外した状態は11.6ミリです。また、キャップはネジではなく、嵌合式です。クリップはディープキャリータイプ。
ペン先は標準的なボック社の5番サイズ、Bock 180ステンレスニブを付けています。筆記幅は極細のみ。
インクは国際標準カートリッジ(ショート)が使用できる他、カヴェコのコンバーターも使用できます。カートリッジは付属しませんが、カヴェココンバーターは付属します。
軸素材はやはりチタン3種(ブラックDLCコーティング、ストーンウォッシュ、仕上げ無し)の他、ジルコニウム、銅、真鍮モデルの全6種。また、オプションとしてこちらもダマスカス柄のチタンクリップに変更できます。さらに、軸全体をダマスカス柄チタンに変更した特別モデル「Full Titanium Damascus」が10本限定で販売されています。
価格はチタンモデル各種、銅、真鍮モデルが各100ドル、ジルコニウムモデルが250ドル、Full Titanium Damascusが775ドルとなっています。
ちなみに同ブランドの万年筆としては今作は2作目。2019年にボールペンにもなる「Ti Ultra」が登場しています。
[KICKSTARTER(Slim Bolt Action Pen by BIGiDESIGN)]
[BIG IDEA DESIGN(Fountain EDC)]