2020/04/22

人類の新たな標準装備となるか? ドアノブフックたち

世界がコロナ禍にみまわれている現在、感染対策としてドアノブなどに直接触れないためのEDCグッズが様々なメーカー、個人から提案されています。
いずれも基本機能はドアノブに引っ掛けるフックとボタン押し。金属製のフックに指やキーリングを通す穴が付いた形は、なにやら暗器的な雰囲気を漂わせております。以下にいくつかご紹介したいと思います。
当然ですが、これらは予防策の一つですので、どうぞ手洗いをお忘れなきよう。

StatGear Hygiene Hand

ニューヨークを拠点とし、ポケットナイフのポケット侍などを展開するStatGearのフック「Hygiene Hand」は、KICKSTARTER上で大きな支持を集めています。元パラメディックによってデザインされており、この種のフック型対策グッズとしてはパイオニアとなった可能性があります。材質は真鍮(Brass 260)なので、抗菌性があることで知られる銅を多く含んでいます。
KICKSTARTERから支援すると、ケブラーコードのリール付きカラビナホルダーが付属します。これを介して腰などにぶら下げておけば、必要なときに素早く簡単に使用でき、ポケットやバッグの中に入れずに済みそうです。
キックスターターで「Hygiene Hand」一つを入手する場合、プレッジ枠は19ドルからとなっています。一般販売予定価格は25ドル。
【追記:2020年5月、国内でも販売が始まりました。代理店はレザーマンツールジャパンです。→[Gear-Champon Feed]】
[Hygiene Hand Antimicrobial Brass EDC Door Opener & Stylus(KICKSTARTER)]



KeySmart CLEANKEY


キーオーガナイザーでお馴染みの「KeySmart(キースマート)」から登場したのが「CLEANKEY」。材質にBrass 260が使用されており、機能は基本のフックとボタンプッシャー。やはりリール付きカラビナホルダーが付属します。
価格はCLEANKEY一個(リール付属)で24.99ドル。
[KeySmart(CLEANKEY)]

The SAFE Key

こちらもニューヨークで生産されるNCC Knivesのドアフック兼ボタンプッシャー。追加の機能として酸素タンクレンチが付いている点はオリジナリティーです。
また、全長76.2ミリのレギュラーサイズと、101ミリのXLサイズがあり、材質は真鍮の他に純銅も選択できます。チタンバージョンも後に追加されています。
記事作成時、キックスターター上での支援枠では真鍮製のレギュラーサイズで17ドルからの枠が残っていました。一般販売予定価格は真鍮・レギュラーが24ドル、銅・レギュラーが26ドル、真鍮・XLが27ドル、銅・XL29ドル。
[The SAFE Key EDC Door Opener(KICKSTARTER)]

Stay Safe Carabiner

Stay Safe Carabiner | EDC Stylus, Door Hook & Box Opener
スロベニアのStay Safe Labがローンチしたのがこちら。指穴がワイヤーゲートタイプのカラビナになっています。ベルトループにかけるなどして携帯できるので、なにかに触れた本体をポケットやバッグに放り込まずに済みます。
また、ボックスカッターと1/4インチ(6.35ミリ)レンチも付いており、一般的なワンピースタイプのマルチツールに近くなっています。
素材は銅ですが、ワイヤー部はステンレス。
キックスターターからのプレッジでは一個24ドルから。一般販売予定価格は30ドルとなっています。
[Stay Safe Carabiner | EDC Stylus, Door Hook & Box Opener(KICKSTARTER)]

Titanium Hook Insert

こちらはキーオーガナイザーのKeyBar(キーバー)に組み込むフック。すでにキーバーをお使いであれば、ツールを別々に持ち歩く必要がなくなります。サムスタッドを使用すれば、フック先端に直に触れること無く、キーバーから素早く展開できるのもメリットです。
材質はチタン。価格は12.95ドルですぐにオーダー可能です。フルサイズのキーバーにのみ対応。
また、メーカー公式サイトから直接フルサイズのキーバーを注文すれば、無料でこのインサートが付属するサービスを行っている模様。ただし在庫状況は不明なのでご注意を。
[KeyBar(Titanium Hook Insert)]

AVIATOR Door Hook

AVIATOR Door Hook
金属素材で財布を製造するドイツのAviator Walletが送り出したのが「AVIATOR Door Hook」。
素材はステンレス、またはハードクロームメッキを施したステンレスのいずれか。銅製のものに比べると抗菌性能は劣りそうです。
厚さは3ミリで、縦横幅はカードサイズ。一つの辺がコの字になっており、これをドアのロックを回すのに利用できる点は他にない工夫です。
価格はステンレスが18ユーロ、クロームメッキのステンレスが45ユーロ。また、+4ユーロでリールカラビナを付属させることができます。
[Aviator Wallet(AVIATOR Door Hook)]

Retractable brass hook

ホノルルのGTSCIENTIFICがキックスターターでローンチした少々ゴツめのフォールディングフック。
親指でスライダーを操作することにより、素早く簡単にフックを出し入れでき、フックの先端を触らずに済みます。また、常にスプリングのテンションが掛かっているようで、スライダーを放せば自動でフックが格納されます。これにより、不意になにかに引っかかってしまうといった事故を防止できます。
スライダーとフックは真鍮製で、グリップはアルミ製。重量は45グラム。40ポンド(約18キロ)の重さもホールドする強度があります。
一つ手に入れる場合、キックスターターでのプレッジは33ドルから。
[Retractable brass hook for avoiding surfaces EDC tool(KICKSTARTER)]

Careful Key


カード型マルチツールネックレス型マルチツールを手掛けるZootilityの新作。
全長約5センチのキーチェーンサイズで、穴はキーリング用のようです(指は入らない)。素材はブロンズ(つまり青銅)、または真鍮を選べます。ブロンズの場合、銅は95%も含まれています。
価格はブロンズのMINIMA-95が24ドル、ブラスのMINMA-70が15ドルです。キックスターターからは早割で支援できます。


というわけで、ご覧いただきありがとうございました。
ハードな状況ですが、みなさまのご健康をお祈りしております。
また、最前線で働く方々に心より感謝申し上げます。