Feedでお伝え済みですが、レザーマンの新作で500個限定の「Mr.CRUNCH」が登場&完売です。(ロッキングプライヤー型の「クランチ」とは異なります)
LEATHERMANより |
Leatherman Garageってなんすか?
「MR.CRUNCH」を送り出した「Leatherman Garage」とは、2022年初めにレザーマンが発表した新たな試みですが、その全容や目的は明確ではありません。曖昧な説明や今回の「MR.CRUNCH」を見る限りでは、新旧のアイデアを再考して採用した製品を、生産数を絞って送り出す特別なラインのようです。同社によると、「Leatherman Garage」からリリースされる製品はすべて限定品(生産数は多くとも1000個以下)で、再生産はしないようです。
「Leatherman Garage」の最初の製品となった「Mr.CRUNCH」は、生産数500、価格199ドルとなっており、同社のマルチツールの中では高価格です。とはいえ、限られた生産数に見合うプレミアムが含まれているかは微妙なところで、ビジネス的には非効率なようにも見えます。
そのため、個人的な推測になりますが、「Leatherman Garage」にはマルチツールのアイデアに対する実験的な要素があり、ここで得られた機能・デザイン・パーツなどは、いずれレギュラー製品に実装されるのかもしれません。
新生 MR.CRUNCH
「MR.CRUNCH(ミスター・クランチ)」の最大の特徴は、プライヤーヘッドの形状を変化させるダブルプライヤー機構です。
一般的なマルチプライヤーの殆どが、先が細いニードルノーズプライヤー(いわゆるラジオペンチ)を備えているのに対し、「MR.CRUNCH」は先端が細くない通常のプライヤーを備えています。しかし、「MR.CRUNCH」のハンドル内にはニードルノーズが格納されており、これを展開することで、プライヤーがニードルノーズに変形します。
この構造は、創業者ティム・レザーマン氏が最初期に試作した同名のモデルが持っていた機能であり、この「MR.CRUNCH」は旧MR.CRUNCHを現代的なデザインや機能を加えて蘇らせたモデルと言えます。
全体的には、FREEシリーズのマルチプライヤー「P4」をベースとしています。そのためハンドル内のツールは、形状と内蔵マグネットによるロックシステムにより、片手(親指)でスムーズにアクセスすることが可能です。
機能内訳は以下
- プライヤー
- ワイヤーカッター(刃の交換可)
- ハードワイヤーカッター(刃の交換可)(ワイヤーカッターと同一部品)
- 圧着ペンチ
- ワイヤーストリッパー
- ナイフ(420HC)
- はさみ(スプリング入り)
- パッケージオープナー
- キリ
- 缶切り
- ボトルオープナー
- 木材/金属ヤスリ
- プラスドライバー
- 中型マイナスドライバー
- 小型マイナスドライバー
- 極小マイナスドライバー
- プライツール
- ルーラー(1.41インチ/25 mm)
- ノミ
- スモールビット精密(メガネ)ドライバー(プラス/マイナス)
- 引き込み式ニードルノーズ
ハンドルにはFREEシリーズで使用されるポケットクリップが標準装備です。
また、ブラウンカラーのレザーシースが付属します。これは旧製品を再現したヘリテージボックスシースと同型で、前面に"MR.CRUNCH"の箔押しが入っています。
「MR.CRUNCH」はLEATHERMAN公式サイトで199ドルで販売され、一瞬で完売。eBayでは2倍以上の価格で転売される事態となっています。日本、あるいは米国外での正規販売はなしと見るべきかも。
【追記:Feedでも触れましたが、修理が可能な場合はしてくれるようです(無料?)。できない場合は200ドルがストアクレジットで払い戻されるとのこと】
[LEATHERMAN(MR.CRUNCH)]
[LEATHERMAN(Leatherman Garage)]