去年から存在が明らかになっていたGERBER(ガーバー)のマルチツール新作が発売間近のようです。
GERBER(DUAL-FORCE)より |
DUAL-FORCE
「Dual-Force(デュアルフォース)」は、ガーバーによるマルチツール(マルチプライヤー)の新製品です。
搭載機能は以下の12種で、実用的な工具に絞ったシンプルで無駄のないものになっています。(あ、栓抜きがない)
- ペンチ(プライヤー)
- ボルト/ナット回し 小(プライヤー)
- ボルト/ナット回し 大(プライヤー)
- ピボットのスライド機構(プライヤー)
- ワイヤーカッター/ストリッパー(プライヤー)
- ビットドライバー(6.35ミリ対応)
- ドライバービットストレージ×2
- ナイフ(プレーンエッジ)
- 鋸
- チゼルエッジ
- ヤスリ(粗目/細目)
- ルーラー(8インチ/20センチ)
頑丈なプライヤーヘッド
最大の特徴はこれまでのマルチプライヤーとは一線を画すプライヤーです。
「デュアルフォース」のプライヤー部分は、外装で包まれたようなレイヤー構造となっています。ほとんどのマルチツールのプライヤーは、ピボット部分のパーツの重なりが二枚合わせですが、「デュアルフォース」ではこのレイヤー構造によって、複数枚(おそらく4枚?)合わせになっています。これらにより、プライヤーの強度・耐久性が向上しているようです。
また、ピボットがスライドすることで口の開き幅を調整できる、いわゆるコンビネーションプライヤー(スリップジョイントプライヤー)の機能も備えており、分厚いモノや大型のナットなどを無理なく掴むことができます。
さらに、プライヤー使用時のハンドル間の幅が、他の製品(レザーマン?)と比べて、47%狭くなっており、人間工学的に使いやすくなっています。
その他
構造はバタフライナイフのようにハンドルを展開することでプライヤーを露出させる一般的なものです。ハンドル内のツールは、レザーマンの「WAVE」などのように、ハンドルを閉じた状態でワンハンドオープン/クローズが可能で、いずれもフレームロックで固定されます。さらに、左右ハンドルに一箇所ずつ、ドライバービットを収納するストレージが付いています。
ビットドライバーは、同社「Center-Drive 」と同じく、展開時に軸が本体中心線と合うことで使いやすくなっています。ビットはもちろん一般的な6.35ミリ(1/4インチ)のものが使用できます。製品にはプラスドライバー1番・2番とマイナスドライバーの3つのビットが付いてくるようです。
サイズはプライヤーを収納した状態で全長約118ミリ、重量は340グラムと比較的大型、重量級です。比較として、レザーマンの「WAVE」が100ミリ、241グラム、その大型版と言える「SURGE」は115ミリ、335グラムです。
「Dual-Force(デュアルフォース)」は、価格100ドルで近日発売の模様。ナイロンシースが付属。意外と安価なため、米国製ではないと思われます。
[GERBER(Dual-Force)]
※記事作成時、国内未発売