予告されていた「Raptor Response」が発売されています(海外)。
「Raptor Responce(ラプター レスポンス)」は、レザーマンのEMTシザー(救急向けはさみ)型マルチツールである「Raptor(ラプター)」シリーズのバリエーションです。シリーズ化を行うためか、既存モデルの「Raptor」は少し前に「Raptor Rescue」と商品名を変えていました。
「Raptor Responce」は「Raptor Rescue」よりもやや小型・軽量で、一部の機能も省かれたシンプルなモデルです。これは今年の新製品である「Bond」と「Curl」が、いずれもシンプル化している傾向に合致していると言えます。
一般的なEMTシザーと異なり、ラプターはハンドルを折り畳むことで小型にでき、ポケットクリップも付いているため、携帯性に優れています。「Responce」は折り畳んだ際の全長が109ミリ、オープン時は184ミリとなっており、「Rescue」(127ミリ、203ミリ)と比べてさらに小型化されています。また重量は「Response」157グラム、「Rescue」164グラムとなっています。クリップは必要に応じて取り外し可能。
「Raptor Responce」の機能は以下の4種。
- はさみ
- リングカッター
- ルーラー(5cm)
- 酸素ボンベ用レンチ
「Rescue」にあるシートベルト/ストラップカッターやガラスブレーカーはなくなり、酸素レンチはハンドル側に移動しています。はさみはマイクロセレーション入りで、緊急時に厚手の布地を切るのはもちろん、日常やアウトドアでも便利に使えます。
「Response」のハンドルはセラコートされたアルミ製となっており、「Rescue」のガラス入りナイロンと比べ見た目の印象も滑らかになっています。また、カラバリはハンドルの色でGray、Crimson、Navyが用意されています。ブレードの材質はステンレスですが、「Rescue」と同じ420系かは明記されていません。
「Raptor Response」は、各色69.95ドル79.95ドル(2022年値上げ)で発売済み。
当初は「Rescue」の廉価版として40~50ドル程度と海外フォーラムなどで予測されていましたが、意外にも高額なことで批判もある模様です。確かに、あと10ドルでより多機能な「Rescue」が手に入るため、実際に購入を検討する場合は悩ましい問題になりそうです。
【追記:(10月)国内発売されました。価格は各色11500円税別/12650円税込】
[LEATHERMAN(Raptor Response)]