最近は筆記具に力を入れているリッチモンドのキャリーツールメーカー「Machine Era」の新作は、同社初となる万年筆「Machine Era | Fountain Kit」でした。
「Fountain Kit」は、軸素材にステンレス、または真鍮を使用した万年筆です。キャップ、首軸、胴軸すべてが金属からの削り出しで作られており、また重量やバランスにもこだわってデザインされています。
キャップはネジ式で、軸尾にもねじ込みで取付可能。クリップは無く、キャップを閉じた状態では段差のない滑らかな葉巻型のシルエットになりますが、軸にはインク残量確認用のウィンドウが3箇所開いているところに入門/カジュアルモデル的な実用性が窺えます。
「Kit」という言葉が示すのは、インクカートリッジなどの他に、万年筆コンポーネントとローラーボールのコンポーネントが付属していることです。これらを付け替えることで、万年筆としてもローラーボールとしても使用できます。これらのコンポーネントはシュミット社のものが使用されています。
カートリッジは国際標準タイプが使用でき、マシンエラ公式にはモンテベルデ、カヴェコ、ペリカンのものが適合するとしています。製品に同梱されるカートリッジは、モンテベルデのブラックとなっています。また、ピストン式のコンバーターも付属します。
重さは万年筆でインクを入れた状態で約34グラム(軸素材での違いはないようです)。
長さはキャップ閉じの状態で約120ミリとコンパクトです。キャップ無しでは約114ミリ、キャップを軸尾につけた状態で約152ミリになります。
軸の素材は既述のようにブラスかステンレス。ブラス版は経年変化も楽しめそうです。
「Machine Era | Fountain Kit」は、現在キックスターターでプレオーダーを受付中。価格は各種75ドル。予約分のお届けは2020年6月を予定しているようです。
[Machine Era | Fountain Kit(KICKSTARTER)]
[Machine Era]
※記事作成時、ご紹介の製品は入荷なし