トンボ鉛筆がZOOMをリブランディングし、3種の新製品を投入します。
ZOOMとは
ZOOM（ズーム）は、1986年に発売された「ZOOM505」から始まるトンボ鉛筆のデザイン筆記具ブランドです。現在も現役の「505」の他、様々なデザイン賞を受賞した極細軸のボールペン「707」、クラシカルな万年筆をそのままディフォルメしたような水性ボールペン「Egg collection」、魚のようなシルエットの「OCEANIC」など、個性的で魅力あるデザインの製品が多数ありました。また、2017年には日本文化をテーマにした「韻」シリーズ、2018年には多機能ペンバージョンの「505」（生産終了…）が発売されています。
ここ数年はやや活気が見られなくなっていましたが、今回『“日本発のコンテンポラリーデザインペン”を目指しリブランディング』され、新作３種が投下されます。いずれも同ブランドのイメージを受け継いだ個性的なデザインの製品となっています。また、珍しいマテリアルが使用されているのも注目できます。
新作はすべて2023年2月17日発売です。
C1
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「C1」は流線型のシルエットが美しいノック式油性ボールペンまたはシャープペンシルです。
"空白をノックする"と表現されているように、軸の上部が浮いている、あるいは軸の一部が消失しているように錯覚させるデザインが特徴的です。構造的には、ノック部分がクリップを介して本体とつながっており、クリップ部が上下動してペン先を出し入れする方式のようです。
軸素材として、切削加工が難しく、筆記具では珍しいA2017ジュラルミンを採用し、表面はアルマイトされています。クリップ部分は亜鉛ダイキャスト製で、つや消しブラックとすることで、尾栓の浮遊感を際立たせています。
ボディのカラバリは3色。機械的なイメージではなく温かみを出したサンドシルバー、存在感のある塊を目指したというフルブラック、日本の伝統色である藍鼠を彷彿とさせるグラファイトブルー。いずれも"原色でもメタル色でもない日本ならではの自然由来の調色" とのことです。
ボールペンのボール径は0.7ミリ、または0.5ミリが選べます。リフィルは新開発品（0.5/BR-ZKE33、0.7/BR-ZK33 各330円）で、チップ内のボール座を同社従来品から102％拡大し、筆記角によらず線幅やインク吐出量の安定が図られています。また、L1のリフィルと互換品となっています。
シャープペンシル版は0.5ミリ芯を使用します。
「C1」は各種7700円税込。
L1
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「L1」はキャップ式の水性ゲルインクボールペンです。
中間部の幅広のリングや首軸グリップ周りなど、「505」に通じるデザインですが、軸の下端やキャップ上面は丸みを帯びない円筒形となっています。
軸は二層構造となっているらしく、外側の素材はすりガラスのように加工した高透明素材DURABIO™を使用しています。DURABIOは三菱ケミカルが開発したバイオエンジニアリングプラスチックで、植物由来原料を使用し、高い透明性と耐久性を持っています。このDURABIOの透明性とマット加工により、照明やアングルによって、内側の軸の細いフォルムが見えたり、全体が一体化して太い軸に見えたりするそうです。
キャップはアルミ製で、上面はフラットかと思いきや、わずかに波打ったデザインとなっています。
カラバリは2系統で全6色。シルバー、フルブラック、グラファイトブルーの落ち着いた3色と、パステルカラーにも見えるマットブルー、マットブラウン、マットグレーの3色です。
水性ゲルリフィルはやはり新開発品（BN-ZKE 330円）で、ボール系は0.5ミリ、インク色は黒かブルーブラックが選択できます。。こちらはチップ内ボール座部分を従来比93％縮小し、万年筆のように寝かせて書いた際にインク吐出量が増える作りになっています。そのため、線幅に表情がつけられるようです。こちらもC1のリフィルと互換品です。
「L1」は各種4400円税込。
L2
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「L2」はノック式油性ボールペン、またはシャープペンシルです。
曲面に平面を設けた細身の三角軸で、武蔵塗料株式会社のソフトフィール塗料 ネオラバサン™でコーティングされています。そのため、手触りは"丁寧になめしたレザーのような驚くほどしっとりとした感触"となっているそうです。
ノックボタンは口金とリンクした逆円錐形で、廃盤となった「ZOOM V472（TITAN）」を思わせなくもありません。
カラバリはマットフルブラック、マットシルバー、マットホワイト、マットブルー、マットグレー、マットラベンダーの全6色ですが、ブラック以外はすべてグレー系でまとめてあります。
リフィルはL2のために開発されたというBR-ZVE33（330円）で、細身の金属芯です。基本設計がC1リフィルと同じと説明されているため、ボール座などのサイズが同一なのかもしれません。
シャープペンシル版は0.5ミリ芯を使用します。
「L2」の価格は各種3520円税込。
[トンボ鉛筆（ＺＯＯＭリブランディングおよび新製品のご案内）]
