タクティカルな樹脂製ストレージなどを手掛けるカリフォルニアのTHYRM(サイリム)から、ZIPPOのインサイドユニットに対応するケースの新作が発売されました。
「PyroVault 2.0」は、ジッポーライターの外装ケースを強化樹脂製のものに置き換える「PyroVault」の新型です。
様々な変更が施されていますが、注目はZIPPO製ブタンガスライターインサート(&アークライターインサート)が使用可能となった点です。2019年に登場した待望のZippo純正ガスインサートは、オイルライターのインサートよりも若干チムニーが高く、旧「PyroVault」では使用不可でした。
デザインは二重構造(2色成形?)によるツートンカラーで、滑り止めの斜めのテクスチャーが特徴的です。底部には大きめのランヤードホールがあります。旧タイプにあったMOLLEウェビングなどに対応したクリップはオミットされたようです。
旧タイプ同様、Oリングが蓋を閉じた際の密閉性を高め、ある程度の防水性を持たせると同時に、オイルライターの場合はオイルの揮発を抑えています。また、蓋のヒンジのステンレススプリングにより、ラッチを押すと自動で蓋が跳ね上がります。このラッチは旧タイプと比べ小型化されたため、着火操作の邪魔になり難くなったようです。
もう一つの特筆点として、ケース内の空きスペースに「Tinder Quik」を一つ収納できます。「Tinder Quik」はS.O.Lブランドの効率的な火口で、素早く簡単に着火できます。
カラバリは以下の全6種。カッコ内は外枠カラー+グリップテクスチャーカラーです。いずれも同社のストレージケースを思わせるアースカラーでまとまっています。
- アリッド(FDE+コヨーテ)
- デザートハンター(FDE+レスキューオレンジ)
- トランジショナルMC(レンジャーグリーン+FDE)
- アーバン(ダークアーバングレー+ブラック)
- ウッドランド(OD+コヨーテ)
- ウッドランドハンター(OD+レスキューオレンジ)
また、本製品ではケースのみでの販売の他、ZIPPO製ガスインサート付属(3種)と、THYRMロゴ入りのジッポーオイルライター付属のものが販売されます。それぞれの公式サイトでの価格は以下のようになっています。
- インサートなし・34.99ドル
- Yellow Flame Butane Insert(フリントタイプガスライター)・49.98ドル
- Single Torch Butane Insert(シングルターボライター)・47.98ドル
- Double Torch Butane Insert(ダブルターボライター)・49.98ドル
- Thyrm Zippo Classic Lighter(ブランドロゴ入りジッポー)・52.98ドル
さらに、ジッポー純正以外のインサイドユニット(Z-plus 2.0 Extremeなど)にも一部対応しています。対応しない製品としては、ユニットのカムでガスの放出を制御しているユニットです。公式に対応が確認されている製品については、下記の公式製品ページの"Compatible:"の項目を御覧ください。
[THYRM(PyroVault 2.0 Lighter Armor)]
[THYRM(PyroVault Lighter Armor)]※参考
※記事作成時、ご紹介の製品は国内未入荷