台湾のTWSBIより、新製品が発表されています。
TWSBI(ツイスビー)は、世界の筆記具製品のOEMを請け負ってきた三文堂筆業有限公司による独自ブランド。比較的安価で高品質、デザイン性もある万年筆は多くの支持を集め、近年は国内でも入手しやすくなりました。
新作である「SWIPE」は、同ブランドの万年筆の中でも安価なモデルであり、2018年に発売されたエントリーモデル「Go」の上位モデルと考えられます。カートリッジ、コンバーター両用式の万年筆ですが、北米版のセットには2種類のコンバーターが付属しているのが特徴です。
コンバーターの一つはスプリング式で、指で押し込んだピストンはスプリングの力でインクを吸入しながら後退します。これは「Go」が採用したものと同じ構造です。もう一つはスクリューを回してピストンを上下させることでインクを蓄える、一般的な回転吸入式となっています。カートリッジは一般的な国際標準ショートカートリッジが使用できます。
【追記:輸入元の株式会社 酒井によると、SWIPE用のインクカートリッジは他社製の万年筆では使用できないとのこと】
軸材質は樹脂で、カラーはスモーク(クリアグレー)とプルシアンブルー(非透明)の2種があります。首軸はいずれも透明で「Go」に類似しており、インクの流れを見ることができます。一方、キャップには「Go」にはなかったクリップが装備されています。キャップは嵌合式です。
ニブはステンレス製。「GO」や「ECO」などでも使用されている#4サイズのようです。また、筆記幅はEF、F、M、B、さらに1.1ミリスタブも用意されています。
北米で発売されるセットには本体の他、ブラックインクカートリッジ1本、スプリング式コンバーター、回転吸入式コンバーター、ケース、予備スプリングが付属し、価格は26.99ドルとなっています。
また、北米以外の地域では回転吸入式コンバーターが付属しないバージョンが販売されるらしく、こちらの価格は22.99ドルとなっています。
発売日は2021年7月29日となっていますが、国内入荷がいつになるかは不明です。
【追記:(8月)国内でも株式会社 酒井より発売されています。希望小売価格は不明ですが、ブンドキ.comでは4950円で販売されています。やはりスクリュー式コンバーターは付属しないようです。また、ケースに入ったSWIPE用インクカートリッジは1650円です。】
[Goulet Pen(TWSBI SWIPE Fountain Pen - Prussian Blue)]
[TWSBI]