2021/07/30

BIC オレンジの後継『クリスタル オリジナルファイン0.8mm』が国内発売

 BIC(ビック)社の「オレンジEG」が廃盤となりますが、その後継品となる製品が国内発売されています。

「クリスタル オリジナルファイン」は、筆記幅0.8ミリの使い捨て油性ボールペンです。同社の定番ボールペンとして親しまれてきたオレンジ軸のボールペン「オレンジEG」の後継品となり、軸色はクリアオレンジとなっています。鉛筆のような六角軸など、デザインは「クリスタル」、及び「オレンジ」と同一です。

「オレンジ EG」は筆記可能距離が2kmだったのに対し、「クリスタル オリジナルファイン」ではその約1.75倍となる3.5kmとなっています。これは認証機関SGSにて実証済。400字原稿用紙では175枚分(1文字5cmの場合)を書ける距離だそうです。また、軸が透明となったことで、インク残量を視認できます。搭載インクは"クラシック油性インク"とのことで、これまでのイージーグライドインキとは少し書き味が異なるのかもしれません。

「クリスタル オリジナルファイン」はすでにECサイト(Amazon、楽天市場、ヤフーショッピング)で先行販売中。BIC製品を扱う全国の文具・雑貨店での発売は2021年8月上旬からです。価格は税込110円で、「オレンジ」の税込88円からは値上げ。とはいえ、オレンジ色のビックが姿を消すことに寂しさを覚えていた人にとっては、嬉しい知らせではないでしょうか。

インク色は現在は黒のみですが、BIC公式ツイッターによると、赤と青が来春発売を予定しているようです。同種のモデルと同じく、各キャップの色はインク色に対応しています。

余談ですが、デザイン性の高さからニューヨーク近代美術館(MOMA)にも所蔵される「ビック クリスタル」は1951年に誕生しており、そのオレンジカラー版とも言える「オレンジ」が誕生したのは10年以上を経た1961年のこと。同社のボールペンが日本に上陸を果たしたのも60年代となっており公式サイト情報、日本で「オレンジ色のビック」が定着したのはこのあたりに理由があるのかもしれません。(注:独自研究)

また、BIC JAPANは2017年に「ビック クリスタル」の国内(再?)発売を行っていますが、2021年7月現在、国内公式サイトからは姿を消してしまっています。

さらに、海外では金属軸化してリフィル交換可能としたモデル、「BIC Cristal Re’new」が今年発表されており、こちらの国内発売も待たれるところです。


※Amazon オレンジ クリスタル オリジナル ファイン 10本セット

[BIC JAPAN(油性ボールペンキャップ式)]

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