2021/02/26

Bokerからインクレスのシンプルなペン『Redox Pen 』

大量のラインナップも魅力の独ナイフブランド Boker(ボーカー)の新作の一つとして、インクのいらないペンが発売されています。

https://www.bokerusa.com/redox-pen-09bo032?c=131より


「Redox Pen」はペン先に特殊な合金を使用した筆記具です。ボーカーの中でもコストパフォーマンスの高いミドルレンジブランド Boker Plus(ボーカープラス)の製品となります。

ペン先の特殊合金とは、イタリアのナプキン社がベニス大学と共同開発した「Ethergraf(イーサーグラフ)」のことで、レオナルド・ダ・ヴィンチも素描などで使用したシルバーポイント(銀筆)の現代版とも言えるもの。ナプキン社は、これを使用した「フォーエバーペン」や、ピニンファリーナがデザインを担当した「ピニンファリーナ・エアロ」を送り出しています。

この合金の組成は明らかではありませんが、筆記できる原理として、金属と紙の摩擦によって起こる酸化作用を利用しています。そのため、紙以外には書けませんが、インクが必要なく、長く使用することができます(ただしピニンファリーナ輸入元のダイヤモンド株式会社では、"永久、半永久に筆記する事はできません"としています)。また、特性上、衣服などを汚してしまうリスクが少なくなっています。

ボーカープラスから登場した「Redox Pen」は全長131ミリ、鉛筆を模したシンプルな六角軸デザインが特徴で、タクティカルペンなどのゴツいラインナップの中では珍しく、デザイン文具的な製品となっています。
軸素材はチタン、おそらくコーティングなどはなく、ペン先とワントーンで一体感があります。またクリップも付いており、構造から見て取り外しもできそうです。重量は33グラムです。
価格は51.95ドル。

[BokerUSA(Redox Pen)]

※記事作成時、国内未入荷