当記事は3月12日、財布の日の記事です。カード、お札、小銭がすべて入るのにコンパクト、もしくは薄い、あるいは軽いお財布をご紹介します。以前のコンパクトウォレットの記事と合わせて参考になれば幸いです。楽しくも辛いお財布探し地獄がなるべく早く終わりますように。
(製品は適時追加していきたいと思います)
(寸法は中身がない状態での公称値です)
(価格は執筆時のものです)
目次
「spacewallet(スペースウォレット)」
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ドイツでデザインされたスペースウォレットは、小さく使いやすい小銭入れとカード用のナイロンバンドが一体となったミニマル財布です。
小銭入れ部分は柔らかなラムレザーを使用しており、硬貨を15枚程度まで入れておけます。また、紙幣は20枚、カードは1~15枚程度まで収納可能です。
サイズは65×55×15ミリ。カードやお札は本体からはみ出しますが、その分かなりのコンパクト感。さらに重量は15グラムで、本革を使いながらも非常に軽量です。
小銭入れの蓋の留め具はスナップボタンの「プッシュ」かゴムバンドの「プル」を選択でき、価格は両バージョンとも4000円税別。カラバリ6色に加え、「プッシュバージョン」にはパステル調のシティシリーズ(6色)もあります。
エムピウ「straccio Liscio/Buttero(ストラッチョ リスシオ・ブッテーロ)」
「m+(エムピウ)」は、高品質な革によるオリジナリティ溢れる製品を手がける2001年誕生の革製品ブランド。その製品の中でも、「ストラッチョ(straccio)」は最もシンプルな財布です。「straccio」はイタリア語で「端切れ、ぼろ布」、転じて「存在感が希薄な」という意味だそうです。
札入れは片側が開放されたタイプ、小銭入れはカードスペースに留め金なしのフラップを設けたような構造となっており、従来の三つ折り財布から余分なものを削ぎ落としたようなデザインです。とはいえ100円玉は15枚程度、厚めのカードは5枚ほど収容可能。
素材はイタリア製タンニン鞣し革で、カラーによってミネルバリスシオ、もしくはブッテーロのいずれかとなっています。閉じた寸法は102×65×20ミリ、重量は45グラムです。
カラーは全8色。価格は7500円税別。
また、札入れの裏にヌメ革を当て、凸側のホックを別立てにした高級タイプ「straccio superiore(ストラッチョ スペリオーレ)」もあります。こちらは12000円税別。寸法や重量が変わるので注意。
札入れは片側が閉じられていない取り出しやすいタイプ。この構造のおかげで、小銭入れは口を大きく開くことができます。小銭入れはファスナー式。スナップボタンの受けが2つあるので、少し太っても閉じられます。
カラーはブラックやネイビー、オリーブグリーン、ホワイトなどの落ち着いたものの他、ストライプやドット、迷彩柄もあり。価格は4200円税別。
カルトラーレ「ハンモックウォレット コンパクト」
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特徴となるハンモック構造の小銭入れは、180度近く開くことで底が浮き上がり、それまで上面だった部分も底面になるため、小銭が広がって非常に見やすく、取り出しやすくなっています。
カードスペース(2箇所)と紙幣スペースはともに取り出しやすいよう切り欠きなどが工夫されています。
”減らす財布”としてミニマル財布をリリースしてきたラシカルが、さらに極限まで削ぎ落としてデザインした財布がこの「ニルウォレット」。クラウドファンディングサイト machi-yaにて多くの支援を集め、製品化されました。
縦横のサイズは69×93ミリのカードサイズ。厚みは26ミリです。通常のハンモックウォレットのように、両利き用とは言えない点に注意。
素材は表が国産牛革、内側は合皮です。価格は16000円税別。カラバリはメンズ向け(5種)、レディース向け(3種)に分かれています。
Rasical 「ニルウォレット」
一見すると伸縮バンドを利用したカードウォレットのようなシンプル極まりない外見ですが、カードとお札の他、しっかり硬貨まで収容可能です。サイズは90×50×3ミリでまさにカードサイズ。
前作のテイルウォレットでは一部にレザーを使用し、質感を高めていましたが、「ニルウォレット」では伸縮バンドのみの構成とし、潔くミニマルに徹しています。そのため重量は約14グラムです(テイルでも約17グラムで十分軽いんですけどね)。
小銭入れは前ポケットとして2つのスペースが有り、カード同様バンドの弾性で保持します。シンプルさと軽さ重視のため蓋などはなく、小銭の入れ過ぎは禁物。カードは最大9枚前後収納できます。
価格は3000円税別。割高感がネックかもしれませんが、そのうち値引きもあるかも。カラーは全9色で、ポップな色も揃っています。
同じ"減らす財布"シリーズで、質感や小銭入れの使い勝手を重視したい場合は「コインズウォレット」もあります。
アシュフォード「ディープ マイクロウォレット」
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上質なシステム手帳で知られるアシュフォードの2019年新製品。
インド産水牛革を使用した「ディープ マイクロウォレット」は、カード大のサイズ感でワイシャツの胸ポケットにも収まる薄さです。
二つ折りタイプで、両側にカードポケットが一つずつあり、お札は片側に2つに折って収納します。畳んだ際は革の蓋がカード入れの口を塞いでくれます。外側にはファスナー式の小銭入れ(片マチ)、さらにキーリング用のDカンが付いています。カードは2枚ほど、お札は3~5枚、小銭は100円硬貨が約10枚程度収納できます。
寸法は65×110ミリ。価格は3900円税別。カラーはブラック、ブラウン、ネイビー。同ブランドの財布の中でも安価なのが嬉しいところ。
ヴィンテージ リバイバル プロダクションズ 「エアーウォレット」
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一見するとオーソドックスな二つ折り財布ですが、開くと小銭入れ部分が扇状になっており、これにより札入れ部分の片側が開放され、お札を出し入れしやすくなっています。カードポケットは内側3つに加えて、札入れ部にも1つあります。また、内側中央部には穴を設け、軽量化と同時に薄く折り畳めるようにしています。
画像のモデルは白ヌメ革を使ったNudist Air Walletで、内張りには極薄クロスを使用しており、重さはシリーズ最軽量の37グラムです。
寸法は92×102×13ミリ。価格は14000円税別より。
この他に、オイルレザーやコードバンなど、他の革素材を使ったモデルや、小銭入れなしのAir Wallet 2 など、バリエーションが多数あります。
サリーズ「ポケットパル」
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素材はPVC、中身が透けるクリアカラーがポップです。カード/お札用の財布と小銭入れのセットとなっており、2つはボールチェーンで繋がっています。もちろんそれぞれ単独で使用することもできます。
カード入れ部分はゴムバンド付きなので、カードの枚数に応じてフィットします。お札はフラップ部分に沿わせて丸めるタイプのため、きっちり折らずに収納できます。
寸法はカード/お札ウォレット100×60ミリ、小銭入れは60×37ミリ。価格は2700円税別~。他にも柄やカラーのバリエーション多数。日本製です。
「コーデュラバリスティックナイロン1680D・ポケット財布」
monogoods
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GoodsPressのメディアサイト「&GP」とモノ作りプラットフォーム「monogoods」のコラボによるポケット財布は、お尻や懐のポケットにスポッと入り、それでいて使いやすい理想的小型財布を目指して設計されています。
外側は1680Dのバリスティックナイロンを使用して耐久性を確保つつ、内側にはバッファローカーフレザーを使用することで、隠れたところに高級な質感をプラスしています。
また、マチが折り畳まれているので、財布を大きく開くことができます。この時、内部の
小銭入れも連動して開くため、一般的なL字ファスナー財布にありがちな小銭入れが使いにくい問題を解決しています。
寸法は115×90×10ミリ。通常価格5600円税込ですが、当記事作成時は売り切れ中。追加生産分の予約販売価格なら5000円税込となるようです。
&GP上では、この財布の企画・製作を追った「小さい財布製作日記」が公開されています。
「ヴィンテージスリムウォレット(vintage slim wallet)」【コインケースつき】
ヴィンテージスリムウォレットは、ドイツ製のジーンズのパッチ素材で作られた二つ折り財布。2018年に国内クラウドファンディングサイト CAMPFIREにて資金を調達し、製品化されました。
ジーンズのパッチ素材といえば、紙でありながら日々の度重なる洗濯にも耐えている頑丈な素材であり、なおかつ薄く、しなやかです。一時期、無印良品がこの素材のステーショナリーを出してましたよね(個人的には再販を希望してます)。
寸法は88×100×12ミリ。重さは17グラム。紙だけあって二つ折り財布としてはかなりの軽さを実現しています。カードポケットは1つのようですが、8枚程度まで収納可能です。また、スナップボタンで閉じた状態を維持できます。
手作業でヴィンテージ加工が入っており、一つ一つシワや濃淡が異なり、経年変化も味わえます。この素材、湿気が加わると丈夫になるそうで、好みの香水をかけて楽しんでも良いとのこと。
このヴィンテージスリムウォレット(コインケース付き)は記事作成時、Amazonにて1980円で購入可能でした。カラーはダークブラウンのみ。
この他、コインケース無しのモデルもあり。こちらをお求めの場合、デザインと寸法の違いにご注意ください。
SYRINX 「厚い革の薄い財布 単 短財布 (HITOE short wallet)」
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この単(ひとえ) 短財布は、内部にある小銭入れ部分を上下に分割し、小銭入れとカード入れにしています。硬貨とカードが重ならないこの「単 構造」のお陰で、紙幣10枚、硬貨20枚、カード10枚を入れても、財布の厚さは20ミリです。また、小銭入れは底が浅くなるため、無理なく小銭を取り出すことができます。
ファスナーにはスライダーが2つ付いており、カード側と小銭入れ側で開く部分を選択できます。これにより、例えばカードを取り出す際に硬貨を落としてしまうといった事故を防ぐことができます。ファスナーにはYKKの上級品「エクセラ」を使用しています。
使用する革はテンペスティー社のエルバマット、または他に2種あり。カラバリも多数。
寸法は104×104×7ミリ(マチ最大時20ミリ)。価格は各種12000円税別。
また、長財布版(15000円税別)もあります。
アブラサス 「薄い財布」
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構造的には二つ折り財布ですが、小銭入れは別の部分と重ならないように、カード入れと並行になる部分に配置され、畳んでも内側に隠れないようになっています。小銭入れの形は縦型で、省スペースながら500円玉、100円玉(4枚)、50円玉、10円玉(4枚)、5円玉、1円玉(4枚)の計15枚が十分に収まるようになっています。
カード用スペースは仕切りがないタイプで、カード類は束にして入れることになりますが、2箇所に切り欠きがあるため、両手でスライドさせれば目的のカードを見つけやすくなっています。カードスペースのサイズは名刺も入り、この他に鍵を忍ばせるポケットもあります。
また、別売の「薄いカードケース」を取り付けでき、カードスペースの増設ができます。
寸法は98×95×7ミリ。スタンダードなモデルは国産のエンボスレザーを使用し、お色もレディースカラーを含め複数あります。その他にも違うレザーを使ったモデルやコラボモデルなどがあります。価格は税込で14950円~。
少し厚くなっても手のひらサイズが良いという方は、三つ折りの「小さい財布」(11850円税込~)を。
シルハ「mini財布」
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ステーショナリーやバッグなど、「書くための道具」と「出かけるための道具」を手がける岡山のブランド SIRUHA(シルハ)によるmini財布は、帆布やデニムを使用したシンプルで趣のある財布です。
口をファスナーで開閉するポーチ型で、内部はカード/紙幣用スペース、小銭を入れるスペースに分かれています。小銭入れは底が浅く作られているので、指が入りやすく、取り出しに苦労しません。ファスナーを開ければ中身を一望でき、外側にはカードやレシートが入るポケットも付いています。お札は15枚、カード8枚、硬貨20枚程度までを収納できます。
寸法は90×125ミリ。重量は20グラムと軽量です。素材には倉敷の11号帆布、または岡山デニムを使用し、皮革とはまた違った経年変化が楽しめます。価格は1500円税別~とお手頃。カラバリ多数あり。