前作のTPT(チタニウム・ポケット・ツール)は、素材にグレード5のチタンを使用した薄くコンパクトなマルチツール。構造的には一枚刃のカッターナイフ(ユーティリティナイフ)のような作りになっており、ステンレス製の開梱用ブレードが標準で装着されている他、市販のユーティリティナイフ用の刃に付け替えればナイフとしても使用できます。
新作、TPT Slideは、多機能性と完成された基本デザインはほぼそのままに、4つの改良を加えています。
まず搭載されている機能は前作と共通で、コンパクトなボディに多数の機能を備えています。
ファンクションは以下。
- ボトルオープナー
- マイナスドライバー
- マイナスドライバー大
- 内部マグネット
- 1/4 インチ(6mm)ビットソケット
- 測定キュー
- プライバー(こじりツール)
- スクレーパー
- ステンレスプレート (ボックスカッター、反対側はフォークにも)
- ユーティリティーナイフブレード(非同梱)
- ユニバーサルレンチ(インチとミリ合わせて15サイズのボルト・ナットに対応)
- キーリングホール&パラコードストラップ
ステンレスプレートのボックスカッターは開梱作業用の刃のため、シャープではないフィンガーセーフ使用です。
測定キューはボディに使用されているトルクスネジ同士の間隔が1インチと2インチになっており、長さの目安になります。
今回加えられた改良点として、まず第一に、TPT Slideの名が示すとおり、側面にスライダーが付いたことで、ブレードの出し入れが片手スライド操作でできるようになりました。旧TPTでも片手でブレードを出すことは可能でしたが、ロック解除しつつ、別の指でブレード側面を押し出してやる必要がありました。TPT Slideでは親指で操作するだけです。これは今回最大の変更と言えそうです。
第二に、着脱可能なクリップが付き、ポケットなどに入れての携帯がしやすくなりました。このクリップはネジを使わずに固定してあり、本体を分解すれば取り外すことも可能です。
第三に、ボディのブレードが収まる部分の開口部は多サイズに対応したユニバーサルレンチになっていますが、形状が改善され、より頑丈になりました。
第四に、TPT Sliedeはボディを厚くし、耐久性を高めています。 旧TPTの厚さは4ミリでしたが、TPT Slideは5ミリ厚(クリップ無し)となりました。とはいえまだまだ薄さを売りにできる厚みです。また、クリップを含んだ厚さでは9ミリとなります。
Big Idea Design TPT Slideは、例によってキックスターターでのローンチから数十分で目標額を達成しています。
現在は59ドル以上の支援でTPT Slide本体、ステンレスプレート(Safe-Carry Inserts )、パラコランヤード、さらに50000ドル調達達成時にレザーシースが付くプランが選択可能です。本体の仕上げはストーンウォッシュ、またはブラックDLCコートのいずれかを選べます。世界送料無料。
[TPT Slide - Titanium Pocket Tool (KICKSTARTER)]
[Big Idea Design]