Feedでお伝え済みのモーラ(Morakniv)の2023年新製品「アッシュウッド コレクション(The Ash Wood Outdoor Collection)」が、国内正規代理店であるUPIにより早くも国内発売されます。発売開始は2023年4月7日です。
アッシュウッド コレクション
新作「アッシュウッド コレクション」は4モデルあり、すべてグリップ材にアッシュウッドを使用し、本体は頑丈なフルタング構造を採用しています。
同社のフルタングナイフといえば「ガーバーグ」ですが、こちらがタングの下端以外を樹脂で囲う構造なのに対し、「アッシュウッド コレクション」のナイフはタングと同じ輪郭のグリップパネルでタングを挟み、ボルトで固定する構造で、グリップからタングの外周が露出します。これは昨今、フルタングナイフと言って想像される構造と言えます。
鋼材には他のモデルでも使用されるスウェーデン産のリサイクルステンレスを使用し、刃部(グラインド)以外はブラックPCコート(Protective Coating)を施しています。
グリップのアッシュウッドはヨーロッパのFSC認証の木材です。白に近い明るい色味が特徴的で、ブレードの黒とコントラストを成しています。
シースは革製で、ベジタブルタンニンレザーを使用し、カラーは黒。同時に発売となる「ダングラー10」(2970円税込)を使用すると、ベルトループを延長することができ、やや丈の長いジャケットなどを着ていても、ナイフを取り出しやすくなります。
名称について
各ナイフの名称は、スウェーデンのモーラ地方でかつてナイフ作りに関わった人物の名前から付けられています。かつての(?)スウェーデンでは親や祖父母の名前を受け継ぐことが多く、地域に同名の人が多くなるため、元の名前に先祖の職業や出身地にちなんだ名前(「gårdsnamn」/UPIによる訳では「ファームネーム」)が加えられるようになったそうです。そのため、各ナイフ名の由来となった人物も、ファームネームの後の名前は皆"アンダース"さんです。
Finn フィン ブラックブレード (S)
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「フィン」はシリーズで最も短く、軽量で持ち運びやすいモデルです。
全長は189ミリ、刃長87ミリ、刃厚は2ミリ。重量はナイフのみで124グラム。ブレードはスカンジグラインド。スパイン(ブレードの背)はファイヤースティールに非対応なので注意。
製品名の由来となったフィン氏は、勤めていたミシン工場が閉鎖されたあと、1870年にモーラ地方で初めてナイフ工場を設立した人物。
価格は19800円税込。
Witt ウィット ブラックブレード (S)
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「ウィット」は中間サイズのナイフで、フェザースティック作りや料理、バトニングまで幅広い用途に使いやすくなっています。
全長213ミリ、刃長103ミリ。刃厚は2.5ミリ。重量はナイフのみで193グラム。スカンジグラインド。スパインはファイヤースティールの使用に対応します。
由来となった人物のウィット氏は、モーラナイフの前身の一つ Frosts Knivfabrik で働いていた職人で、デザインへの関心も高く、カーリーバーチ材を使ったハンドメイドナイフシリーズを生み出しています。
価格は24200円税込。
Lok ルーク ブラックブレード (S)
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「ルーク」はシリーズの中で最も大型で、ブレードも3.2ミリ厚の頑丈なモデルです。
全長は227ミリ、刃長は109ミリ、刃厚3.2ミリ。ナイフのみの重量は233グラム。スカンジグラインド。スパインはファイヤースティール対応。
名称の由来となったルーク氏は、20世紀初頭にモーラナイフの前身の一つと言えるナイフ工場 Eriksson & Mattsson’s Knivfabrikを設立した人物。
価格は26950円税込。
Rombo ロンボ ブラックブレード (S)
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「ロンボ」は薄刃包丁を短く縮めたような形状のお料理向けモデルです。本シリーズでは最もユニークなデザインです。
全長は200ミリ、刃長は119ミリ、刃厚は2.5ミリ。ナイフのみの重量195グラム。このモデルのみ、ブレードには小刃(セカンダリーベベル)があるようです。ファイヤースティールには非対応。
名称の由来となったロンボ氏は定評のある靴職人でした。バルカンファイバーを使った高耐久のナイフシースを作り、その経済的なメリットも実証してみせました。
価格は24200円税込。
[UPI(INFORMATION)]
[Morakniv(The Ash Wood Outdoor Collection)]