国内でも展開しているショーン・デザインから、万年筆の新作が発売されました。（公式サイトで販売された初回生産分は一瞬で完売した模様）
SchonDSGN
SchonDSGN（ショーン・デザイン）は、プロダクトデザイナーのイアン・ショーン氏によって2011年に立ち上げたブランド/メーカーです。
筆記具としては、2011年にKICKSTARTER経由で成功を収めた「＃01」に始まり、クリップを追加した「＃02」や、ショートサイズ万年筆の「ポケットシックス」が日本でも発売されています。
新作「ULTEM PEN」
新作「ULTEM PEN」は同ブランド初となる樹脂軸、フルサイズの万年筆です。
軸素材にはゼネラル・エレクトリック社が開発したウルテム樹脂（ポリエーテルイミド-PEI）を採用しています。この素材は難燃性で、耐熱性、耐候性、耐薬品性に優れ、航空機の部品や医療分野でも使用されています。そのため、ほとんどのアクリル製の軸よりも薄くしつつ、筆記具として十分な強度を備えるとしています。軸色は半透明の琥珀色ですが、これは無着色のウルテム樹脂由来のものではないかと思われます。
前作「ポケットシックス」がショートサイズだったのに対し、「ULTEM PEN」は長さ128.5ミリ（キャップ閉状態）のフルサイズペンとなるため、インクにはカートリッジの他、シュミットのK5コンバーターが収まります。
また、軸内の要所には複数のシリコン製パッキンが内蔵され、密閉性が高められており、これによりアイドロッパー方式のインク供給（軸内に直接インクを入れる）も可能です。アイドロッパー式は、軸をそのままインクタンクとするため、大容量のインクを充填できます。
ニブにはドイツJowo社のスチール＃6サイズを使用。筆記幅はEF、F、M、Bの他、1.1スタブと1.5スタブも選択できます。
「ULTIM PEN」は初回生産分の100本が早々に売り切れていますが、日本公式インスタグラムによると、数本が国内入荷するとのこと。安定供給を期待したいところですが、一度の大量生産は難しいようです。価格は200ドル。国内価格は今の所不明です。
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| https://www.schondsgn.com/collections/fountain-pens/products/ultem-penより |
[SchonDSGN（ULTEM PEN）]※日本からだと国内公式にリダイレクトされてしまいます。