2020/05/19

GRIFFINのマルチツールが進化『Griffin Adventure Tool』

米国のGRIFFIN POCKET TOOLから新たなツールが登場しています。


2015年に登場した「GPT(Griffin Pocket Tool)」は、頑丈で多機能なワンピースタイプのマルチツールです。個別のツールでバルキーになったキーリング+カラビナを1つにまとめるという考えから生まれ、複数の機能の他、鍵を付けてベルトループにかけるフックが付いています。KICKSTARTERで成功を収めた後、より大型の「GPT XL」や小型の「GPT Mini」が登場し、素材や仕上げの違いでもバリエーションを増やしています。

2020年の新作となる「Griffin Adventure Tool」は、レギュラーサイズの「GPT」をアップデートしたようなデザインで、それまでフックだった部分にパーツが追加され、カラビナタイプになっているのが大きな特徴です。これにより、ベルトループなどに引っ掛けた際の安心感が高まりました。
シルエットには大きな変更は無いようにも見えますが、オリジナルの「GPT」にはない機能も複数追加されています。

主な機能は以下
  • #2プラスドライバー
  • 8ミリレンチ
  • 9ミリレンチ
  • 10ミリレンチ
  • 1/4インチ(6.35ミリ)ビットドライバー
  • プライバー(釘抜き付き)
  • マイナスドライバー
  • ルーラー
  • 栓抜き
  • カラビナ

上記の内、プラスドライバー、8、9、10ミリレンチ、釘抜きが新たな機能です。一方、オリジナルの「GPT」にあった4~7ミリレンチと1/16インチレンチ、スコアリングツールが消えています。
先端のプライバーはこれまでフラットな形状でしたが、新作では切れ込みを入れて釘抜きとしても使えるように、「XL」準拠のデザインに改良されました。
栓抜きは爪がボトルキャップの内側まで引っかかる形状で、使いやすくなっています。ポットの取っ手を引っ掛けて持ち上げるのにも使えます。

また、この他にキーリングリセスが付いています。これは8ミリレンチ内側に設けられた切り欠きで、小粒ながらも効果的な改良点です。これまでレンチ穴にキーリングを通すと、レンチ機能をすぐには使用できませんでしたが、「Griffin Adventure Tool」ではここにキーリングを逃がすことにより、レンチ穴にキーリングを取り付けたままレンチを使用できます。


大きさは全長約73.7ミリ、幅約17.8ミリで、「GPT」よりも若干大きくなっています。厚さは約4.8ミリで「GPT」と変わりなし。
材質はステンレス、またはチタン(6AL-4V)が選択でき、重量はそれぞれ26グラム、17グラム。

「Griffin Adventure Tool」はキックスターターで目標額を達成済み。プロジェクトへの支援で1つ手に入れる場合、ステンレス版が30ドルから、チタン版が42ドルからのプレッジ枠が残っていました。一般販売時の予定価格はそれぞれ40ドル、60ドル。ワンピースではなくなった分、やはりちょっとお高めになっています。



[Griffin Pocket Tool]

※記事作成時、「Adoventure」は国内入荷なし。一部のモデルは並行品があるようですが、価格にご注意ください。