2020/03/22

世界初のLEDデジタル腕時計 パルサーが復活『ハミルトン PSR』

ハミルトンによる世界初のLEDデジタルウォッチ「パルサー」の登場から50年、そのスタイルを受け継いだ新作「PSR」が5月に発売されます。


初のLEDデジタルウォッチ「パルサー」は、1970年にニューヨークのフォーシーズンスレストランで開かれた記者会見にて、ハミルトンから披露されました。
実際に発売された初期モデル「パルサー P1」は72年に登場し、ブレスレットは18Kイエローゴールド、生産数は400本で価格は当時車一台分に相当する2100USドルでした。これはプレスリーはじめ当時のセレブたちが買い求めたそうです。
さらに73年には2作目となる「P2」が発売され、こちらもエルトン・ジョンや米大統領ジェラルド・フォードらに愛用されています。また、「007 死ぬのは奴らだ」でロジャー・ムーア演じるボンドが着用していたのも「P2」でした。
そして75年に電卓タイプが発売された後、78年にパルサーブランドはセイコーによって買収されています。

ハミルトンの新作「PSR」のデザインは、1973年発売の2作目「パルサー P2」を踏襲し、プッシュボタンが側面にある横長のクッション型。ケースサイズは40.8×34.7ミリで、当時と同じだそうです。風防はオリジナルと同じくケースから突出した立体的なもので、素材はルビーからサファイアガラスに変更されていますが、モジュールのせいか若干赤みがかってみえます。
ケース、ブレスレットの素材はステンレス。防水性能は10気圧防水です。

時刻表示はLCDディスプレイと有機ELを組み合わせたもので、LCDによって常時点灯し、側面ボタンを押すと数字の赤い7セグメントのLEDが発光してより視認しやすくなります。また、バックライトがなくて済むため、消費電力が少なくなっているとのこと。
オリジナル版の時刻合わせは、ブレスレット内に格納されたマグネットを取り出し、裏蓋の所定の位置に付けることで行うという変わったものでしたが、「PSR」に関しては裏蓋にそれを思わせるものがありません。そのため、今のところ時刻の調整方法はよくわからず。



「PSR」はH52414130(シルバー)とH52424130(ゴールド)の2種が発売されます。
H52424130(ゴールド)は世界限定1970本で、ケースとブレスレットはステンレスにイエローゴールドPVDコーティングを施し、限定ボックスが付きます。
価格はそれぞれ90000円税別(H52414130)120000円税別(H52424130)
正規の一般発売は2020年6月から。また、都内ハミルトン直営店舗、ハミルトンオンラインブティック、BEAMS直営店舗、BEAMS公式オンラインショップにて2020年5月初旬から先行予約受付開始となります。