2017/11/03

Tactile TurnからMoverとShakerの改良型が登場

当ブログでも過去にボルトアクション機構のボールペンを紹介したアメリカのTactile Turnが、ノック式ボールペンのMoverとShakerをリニューアルしました。


Mover & Shaker はいずれも製造所兼デザインスタジオのTactile Turnが手掛けるボールペンで、最初のモデルは2014年にKICKSTARTERでローンチしています。ご紹介のモデルは、このMoverとShakerに改良を加えた新型です。



旧型のMoverとShakerは、長期間の使用によってノック機構の真鍮パーツが摩耗し、うまく動作しなくなる問題を抱えていたようです。新型ではこれがチタン製のパーツに置き換えられ、より酷使に耐えるようになっています。また、ノック時のストローク量が増やされたため、旧型で相性の悪いリフィルを使用した際にペン先が引き込み切らず、衣服などを汚してしまうといった問題も解決されています。

MoverとShakerの違いは全長と使用リフィル。Moverは長さ140ミリで、初期装填芯としてパイロットのG2用の0.38ミリが付属、その他にも一部のヨーロッパ標準ローラーボールリフィルなどが使用できます。
Shakerは127ミリで、初期装填芯はシュミットのイージーフロー9000のミディアム。パーカータイプのリフィルを使用できます。
正確な対応リフィルは公式のリストを参照。(対応リフィルリスト 新Shaker 新Mover

どちらもデザイン的にはノックボタン周りがボディとほぼ面一になっているように見える(旧型は段あり)以外に、大きな変更はなさそうですが、新型と旧型のパーツ互換性はないそうです。また、旧型ではグリップ部分のみに滑り止めのテクスチャがありましたが、新型では軸全体に施されています。
軸素材はアルミ(アノダイズドされた9色)や真鍮、ステンレス、銅(テルル銅)、そしてグレード5のチタン(6AL-4V)があります。全モデルの共通点として、ノック機構はチタン、クリップはステンレス製です。

両ペンとも現在KICKSTARTERのプロジェクトがライブですが、既に目標額の5万ドルを超える額が集まっています。KICKSTARTER経由のモデルには、クリップの裏に「TACTILE TURN」とKICKSTARTERの「K」マークが刻印されるようです。支援プランはアルミのShakerまたはMoverで49ドルから(早期割は完売)。日本への配送は+7ドルです。

[Tactile Turn Mover & Shaker Pens - New Click Mechanism!  (KICKSTARTER)]
[Tactile Turn]