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KICKSTARTERより |
The Smith Blade
映画、コミック、ゲームなどに登場するガジェットや武器を再現しまくるJames Hobson氏の人気Youtubeチャンネル「Hacksmith Industries」が、ユニークなオリジナルマルチツールを製作、そのKICKSTARTERプロジェクトが大成功を収めています。
「Smith Blade(スミスブレード)」は、チタンなどの高級・高性能素材を使用した折りたたみナイフ型マルチツールです。ツールブレードが何枚も格納されている一般的なツールナイフやマルチプライヤータイプと異なり、メインブレードが一本のシンプルな構成ですが、多数の機能を搭載します。また、この種の製品としては珍しく、カナダ国内で製造されます。
バリエーションとして、最も多機能な「Pro Edition [ 21-in-1 ]」の他、14機能に絞った「Standard Edition [ 14-in-1 ]」、さらにシンプルな「Lite Edition [ 7-in-1 ]」があります。「Pro」のメインブレードには高性能なステンレス粉末冶金鋼 N390を使用。その他は14C28Nを使用しています。ハンドル側はグレード5のチタン製で、多機能ながら軽量です。
以下「Pro Edition」の全機能。
- 折りたたみナイフ(N390 硬度61~63HRC)
- 分度器(15度刻みの角度計)
- つめやすり
- ルーラー(ミリ/インチ)
- ピンセット(本体内に格納)
- ワイヤーストリッパー(12~20ゲージ)
- ポケットクリップ(リバーシブル、ディープキャリー)
- 栓抜き
- プライバー/ステープルプラー(ホッチキスの針抜き)
- 4ミリビットストレージ
- プラスドライバー ビット
- マイナスドライバービット
- ボールペンビット
- SIMトレイ外し 兼 縫い針 ビット
- 蓄光 インサート
- フェロセリウムロッドストライカー
- ケガキ針(タングステンカーバイド)
- ガラスブレーカー(タングステンカーバイド)
- 水準器
- ビットドライバーソケット(側面・上面)
- ブレード上の追加ルーラー目盛り(最大192mm)
「Standard」は16以降、「Lite」は8以降の機能がな無しとなります。
特徴的な機能の一つが2.の分度器機能で、ナイフのオープン/クローズ時に15度刻みでクリックがあり、角度を知ることができます。それに加えて、クリックが開閉時に小気味よい音と感触を与えてくれるようです。
また、ビットストレージはネオジム磁石とチタンバネの弾性を利用したもので、こちらもビットの着脱時にフィジェットトイ的な使用感が得られるようです。
ブレードの固定機構はフレームロックで、素早く片手オープンするためのフリッパーも備えます。
サイズはクローズ時全長126.4ミリ、オープン時で206ミリ、厚さ12.5ミリ。ブレードは刃長85ミリで刃厚は3.6ミリとなっています。重量はビットなしでわずか88グラム、ビット格納時でも95グラムです。
一般販売価格は「Pro」が289ドル、「Standard」が229ドル、「Lite」が129ドルです(いずれも米ドル)。この他にKICKSTARTER限定でトリチウム管の蓄光とHacksmithのサイン刻印が入った「Founder's Edition」(399ドル)もあります。
本作はKICKSTARTERにて実に680万ドルを超える額(約10億円)を調達しており、この種の製品のプロジェクトとしてはとんでもなく成功しています。
※冒頭、ビクトリをN390ブレードとプレス機で真っ二つにする過激映像がみられます。
[KICKSTARTER(The Smith Blade (21-in-1 Titanium Multi-Tool))]