2021/01/12

PARKER新製品 名品『Parker 51』がついに復活

Parker(パーカー)の大ヒット万年筆、有名な「Parker 51」が復活する模様です。米国の有名ペンショップ Pen Chaletが明らかにしています。
【追記:国内でも2月発売予定のようです。趣味文でも普通に取り上げられてましたね(^_^;)】

パーカー51とは

「パーカー51」は、パーカーが1941年に発売し、72年まで生産が続けられたロングセラー万年筆です。2千万本以上が生産されており、時期によっても様々なバリエーションが生まれ、現在でもコレクターに高い人気を誇るモデルとなっています。
小振りなペン先を首軸が覆うフーデットニブが特徴で、初期モデルではインクの吸入方法に「Vacumatic」で採用されたバキュマティック方式を、後には側面からサックを押して吸入するエアロマティック方式を採用しています。
名称の"51"とは、開発が終了した1939年がパーカー社の創業51周年だったことによります。また、マスタングの名称でも知られるノースアメリカンの傑作レシプロ戦闘機 P-51(の胴体形状の類似)にも結び付けられ、両者が並ぶ広告が採用されています。

新しい51

Pen Chaletの製品ページによると、2021年の新製品となる新「Parker 51」は、オリジナルでも多かった樹脂軸に金属キャップの組み合わせです。おなじみの矢羽クリップはやはり現行型のデザインとなっています。キャップ自体はサテン仕上げに見えます。キャップ固定はねじ式のようです。
ニブはオリジナルでは金が多数でしたが、新型はステンレスペン先となる模様。筆記幅はF、またはMのみのようです。また、インクの吸入は現代の製品らしくカートリッジ/コンバーター両用式となり、旧型の特徴的な吸入方式は再現されないようです。
軸色はレトロ感のあるブラック、バーガンディ、ミッドナイトブルー、ティールブルーの4色。
Pen Chalet製品ページでの価格は、希望小売価格が109ドル、割引で87.20ドルとなっており、比較的手に取りやすいミドルレンジの万年筆となりそうです。発売は2月下旬予定とされています。

ちなみに、51は2002年に「PARKER 51 SPECIAL EDITION」として一度復刻され、2004年にはデザインを継承した「PARKER 100」も発売(2007年に廃盤)されており、今回の新51に何らかの影響を与えている可能性があります。

追記:価格とバリエーション

スタンダードの他、高級版の「プレミアム」がありました。
スタンダードは軸色がティールブルー、ミッドナイトブルー、ブラック、バーガンディの4色展開。すべてクロームトリム(CT)です。価格は万年筆13200円ボールペン8800円です。
プレミアムモデル18金ニブを使用。これに合わせてキャップや中間リングがゴールド(GT)です。また、キャップには縦のライン入り。軸色はプラム、ブラックの2色。価格は万年筆36300円ボールペン22000円です。

個人的には、軸に生まれた段差が流麗さを損なっているようにも見えるんですが、どうすかねえ?


https://www.penchalet.com/fine_pens/fountain_pens/parker_51__fountain_pens.htmlより

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