ウェットニー(WETNIE)
「ウェットニー」は加圧機構や金属素材を特徴とし、ハードな環境下や屋外での使用に適したゼブラのボールペンです。
リフィルは同社の一般的なボールペン(ジムノックなど)で使用されるK-0.7芯ですが、ペン内部に加圧機構を搭載しており、ノックする際に圧縮空気をリフィルに送り込むことで、インクを押し出します。そのため、上向き筆記や濡れた面への筆記が可能となっています。
メインの軸素材(後軸と口金)にはステンレスを使用し、ミルスペック(MIL-STD 810G-516.6)準拠の落下耐久を備えています。グリップ部分は樹脂のようですが、ワッフルのようなパターンが特徴的です。
クリップもステンレス製で、ポケットなどに深く差すことができ、また、厚めの生地にも差せる形状と配置です。ノック部分の基部にはストラップホールもあります。
カラーバリエーションは樹脂部分(グリップ、軸上部、ノックボタン)の色で、オレンジ、ガンメタリック、ブルーの3色。
価格は660円。発売は2020年9月23日。
国内版X-701?
で、ギア好きやEDCジャンキーの皆様はお気付きの通り、新製品「ウェットニー」はSteelシリーズ「X-701」の国内版のようです。Steelシリーズは、比較的低価格ながら金属軸による耐久性と高級感で海外で支持を得ている筆記具シリーズで、「X-701」はその上位モデルとして、2018年に発売されています。
「ウェットニー」と「X-701」の違いは、ウェットニーがステンレス部分に塗装がないのに対し、X-701はクリップを含めた全ての外装をマットブラックで統一している点です。実は、同じくステンレス部に塗装がない「X-701」も、台湾など、一部の地域ですでに発売済み。しかし、「ウェットニー」には明るいカラバリがあるため、精悍でツール的な「X-701」を国内の文房具的に柔らかくした感じがあります。
価格は「X-701」が14.99ドル(ただし替えリフィル2本付き)なので、「ウェットニー」の660円は中々お手頃です。また、マットブラック塗装はすぐ剥げるというレビューも見かけるので、ウェットニー仕様のほうが良い選択かもしれません。
[ゼブラ(『ウェットニー』 9月23日(水)発売)]
[ZEBRA(アメリカ)(X-701)]※参考