2024/04/12

BUCKの伝説ナイフ BuckMasterの血を継ぐ『084 BuckMaster 2.0 Combat Diver Pro』が登場

 米国ナイフメーカー老舗のBUCK(バック)から、知る人ぞ知るナイフの思想を継いだ限定ナイフが登場しました。高級な限定モデルですが、何にせよ両刃なので日本での購入は無理そうです。

旧製品の「バックマスター(184)」といえば、1984年に発売された、空洞グリップにサバイバルキットが入るいわゆる "サバイバルナイフ" です。当時は、82年公開の映画「ランボー(First Blood)」でジミー・ライル作のサバイバルナイフが強烈な印象を残した直後であり、それを受けて「バックマスター」は大ヒットしています。マッチョでラギッドなイメージや、イマイチ使い方がわからない(そしてホントに使うのかわからない)スパイクアンカーのインパクト、米特殊部隊のシールズ向けに開発されて納入された実績(これマジだったんやね)などと相まって、後年はやや誇張も交えて(?)語られる伝説的なナイフでもあります。また、後には米軍制式のM9銃剣への開発に繋がるなど、重要な役割も果たしています。

同じバックマスターの名を冠した2024年新作「BuckMaster 2.0 Combat Diver Pro(084)」は、シールズのトム・コールター中佐(退役)を始め、現/退役軍人のアドバイスを元に設計されたナイフです。

名称が示すようにダイバーナイフであり、両刃/スピアポイントのブレードにフルタング構造など、デザインに「184」の面影はありませんが、着脱可能なアンカーが付属する点にオリジナルのDNAが残っています。「184」のアンカーはヒルトの左右にねじ込むタイプでしたが、「084」ではブーメランのような形状の左右一体型で、使用時はナイフ本体の穴に差し込み、ボルトを締め込んで固定します。フックの向きはどちらでも固定できるようです。

鋼材はバックが得意とする、独自の焼入れを施した420ハイカーボンステンレス。表面はアーマーブラックセラコートが施されます。ハンドル材はG10、シースはカイデックス製です。ナイロン製のベルクロやベルトループがシースに付いており、外したアンカーをシース裏に収納できます。また、ナイフをシースに収めた状態でアンカーを装着することもできます。

ブレード長は171ミリ、厚さ5.84ミリ。重量は496.1グラム。

価格は公式サイトで799.99ドル。2024 Legacy Collectionとして1000本が販売されます。

[BUCK KNIVES(084 BuckMaster 2024 Legacy Collection )]

[BUCK KNIVES(The BuckMaster: 40 Years Later )]