ビクトリノックスから、2022年の新作として同社マルチツールの改良版が登場しています。【追記:一部のモデルが国内発売されています。価格は記事をご覧ください。】
スイスツールについて
「スイスツール」は、レザーマンの「PST」発売から14年後、1997年に登場した、ビクトリノックス初のプライヤーベースのマルチツール(マルチプライヤー)です。2004年には軽量でやや小型、ハンドルが人間工学に合わせてカーブした「スイスツール スピリット」が登場し、どちらもビクトリノックスらしい精度の高さや上質な仕上げで評価されています。現在もこの2機種がマイナーチェンジ、搭載機能の変更、バリエーションの追加などを経て販売が続けられています。
新作
VICTORINOX USAより |
新たに追加されたバリエーションは以下の4種。
- スイスツール MXBS (210ドル)
- スイスツール スピリット MX (162ドル)(国内発売 18700円税込)
- スイスツール スピリット MXBS (199ドル)(国内発売 26400円税込)
- スイスツール スピリット MX クリップ (162ドル)
(※「スピリット MX」と「スピリット MX クリップ」の価格が何故か同じです。誤表記?)
国内ビクトリノックス公式サイトでは、製品の国内価格が示されていない(記事作成時)ため、価格は米国ドル表記です。"BS"と付くのはバーニッシュ加工を施したブラックカラーモデルで、他よりもお高めになっています。また、いずれのモデルもハサミが付いているため、モデル名に"X"がついています。
共通する最大の特徴は、ラージブレードにサムスタッドが付いている点です。これまでのネイルマーク付きのブレードでは開くのに両手が必要でしたが、この改良により親指を使って片手でのオープンが可能になりました。
ラージブレードの形状はいずれもスタンダードなドロップポイント。また、「スイスツール MXBS」と「スピリット MXBS」はのこぎりを備えておらず、代わりに緊急時用の波刃(ベルトカッター)が装備されていますが、こちらにもサムスタッドが付いています。
「スピリット MXクリップ」は、モデル名が示すように、人によっては待望の(?)ポケットクリップが付いています。本体へは六角ネジ一本で固定されているようです。
ちなみに「スピリット MXBS」に関しては、2020にすでに(軍用モデルとして?)登場しており、今回はその一般発売となるようです。
新たなアクセサリー
VICTORINOX USAより |
ポケットクリップは別売もされるようです。「スピリット」用に加え、「スイスツール」用もあり、どちらもシルバーかブラックが選べます。固定用のネジと六角棒レンチ付き。価格はいずれも20ドル。
また、スイスツール各種に対応した新しいナイロンケースも登場しています。フラップはベルクロ式、モールシステムに対応しているとのことなので、PALSウェビングなどに取り付けできるようです。カラーはブラックのみで価格は27ドル。
[VICTORINOX USA(Swiss Tools)]
[VICTORINOX USA(Accessories)]
[VICTORINOX JAPAN(スイスツール)]
[VICTORINOX JAPAN(アクセサリー)]
※記事作成時、国内入荷なし